complex

私は背が高いのがずっとコンプレックスだった。流星と付き合うまでは。

流星は私よりも背が高くてスタイルが良いし、イケメン。その上、優しくて良くも悪くも天然だから女の子にもモテるし男友達も多い。

そんな彼にはちっちゃくて華奢でふわふわしてる女の子の方が彼にお似合いだと今でも思っている。もちろんそんな彼を束縛しないし、しようとも思わない。でも不安な私の心中を悟ってか無意識なのか。

『いつもお前しか愛しとらん。お前が隣に居ったらそれだけで幸せ。』

なーんて笑顔で言ってくる。だから彼から離れられないんだと思う。

今日はそんな彼とお互い好きな黒のTシャツに黒のスキニーを来てペアルックでショッピング。一応デートやし化粧ぐらいは女の子らしくしたいから早起きした。もう9時半だ。頼まれていた時間にモーニングコールをして起こす。

プルルルル…

やっぱりなかなか起きひん。

「流星起きろ〜!」

『はよ、、眠たいねん、朝から大声出さんといて』

「ちゃうやろ、起きてーや、出かけんねやろ」

『ん、でも、眠たい。あと5分』

「分かったから電話は繋いどいて」

『ん』

それだけ言うとまた寝てしまった。今までちゃんと起きたことはない。

多分10分ぐらい寝るんやと思うから放置。

そのくらいたった頃に

「なぁ、流星、そろそろ起きて行こや〜」

『んあ、わ!やばい!俺寝てもーたやん!』

ようやく時計を見て焦り出したのかドタバタと音がする。

「私準備出来たから流星ん家まで行こか?」

『ええよ、もう準備出来たからもう出る』

「家から出て待ってるから安全運転でゆっくり来て?」

『分かった、じゃあまたな』

15分ぐらい待ってるとサングラスをかけて私と同じ黒1色にまとめられた服を着た流星が車で来た。運転席に乗ったまま助手席のドアを開けてる仕草が様になっていてかっこいい。

『ごめん、遅なった』

「ええよ、行こや。楽しみにしててん」

『今日なぁ好きなブランドの新作出てんやって』

「ほんま!?嬉し〜」

大好きな洋楽がかかっていたので2人で口ずさんでいるとあっという間に到着した。

3月に行ったっきり行ってなかったのでなおさら楽しみにしていた。

「いらっしゃいませ〜」

春から入った新人さんらしき女店員さんに流星が話しかけられていた。

「どうも」

「何かお探しですか?妹さんとショッピングなんて仲良いですね〜」

そんな声が聞こえてやっぱりカップルに見えないのか…と少し悲しく思った。

「ちゃいますよ?俺の自慢の可愛い彼女なんすよ、一緒におるのが長すぎて顔まで似てきたんかな(笑)」

「すみません!!まさかそうは思わなくて!!!」

「ええよええよ、よう言われるしもう家族みたいなもんやし。いずれはそうなる予定やで」

なんて聞こえてくるし真面目な顔で言ってる姿が見えてすごく顔が熱くなる。

だから聞こえてきていたことも劣等感を抱いたことも内緒。

それよりも花嫁修行しなくっちゃ。f:id:RyuShuu:20170601211935j:image